一番手に入れたいモノがどんな事をしても手に入らない場合。 人はどうすればよいのでしょうか? 例えばそれが、金や地位であったのならば。 努力次第で何ともなってしまいそうだ。 しかし、それがココロだった場合はどうすればよい? 自分に見向きもしないで他のところばかり見ていて。 こちらの気持ちなど全く知りもしない。 他のものになど目移りして欲しくないのに。 その子の目は、目に入るもの全てを映してしまってあっち、こっち。 360°全てがあの子の世界で。 情緒面が他の子よりも未発達なこの子は、自分に与えられる全ての好意を疑いもせずに受け入れてしまう。 だから一度、好意を以て接してくれた人には簡単に心を許してしまう。誰かが、 『俺のこと好き?』 と聞けば 『大好き!!』 と嬉しそうに返事をする。 与えられる好意に対して自分の持ちうる最大限の愛情で反す愛しい子。 それが、本気で言われたものでも戯れで言われたものでも。 あの愛し子は本気で受け取ってしまう。 あの子が幸せに笑っているのを見るのは嫌じゃない。 寧ろ喜ばしいことなのだと分かってはいるけれど……。 俺以外の誰かから与えられる愛に対してそれ以上の愛で応えないで欲しい。 だって、お前は俺だけを見てれば良い。 俺の愛にだけ応えてくれれば良い。 『大好き!!』 と笑って言うお前が愛しい。 でも、俺が欲しいのはそんな上辺だけの言葉じゃない。 誰にでも言う『大好き』じゃなくて俺だけに向けられる『大好き』が欲しい。 もっと望んでも良いのなら、お前の全部が欲しい。 もし、それが何をしても手に入らないのなら。 いっそのこと、めちゃくちゃにお前を壊してしまいたい。 愚かだと笑えば良い。 けれど、この感情はどうしようもないのだから。 そんな俺のことをお前は、 ―――――仕方ないってばよ。 っていつもの笑顔で割り切ってくれる? 俺のことを赦してくれる? でも、そんなことはありえないのだから。 狡くて、汚い大人は今日も君の監視を続けながら君を壊す夢を見る。 それはとても甘美な響きで。 今、すぐにでも壊してしまいたい。 その幼いカラダを組み敷いて。 嫌がるそのカラダを無理やりこじ開けて。 血が流れようとも。 お前が泣き叫ぼうとも。 例え、そこにお前の愛がなくとも。 お前が俺の事を嫌いになったとしても。 一時の快楽の為に、俺は全てを無に還す。 でも、今はまだ君の無償の笑顔の対象で居たいから。 まだ、息を潜めて見守るだけ。 でも、きっとそう遠くない未来に訪れる瞬間。 待ちわびているのだけれど。 今はまだ、来ないで欲しい。 繰り返される 愛 という名の絶対矛盾。
ぎゃーすっ 何が起きているんだ。 自分の思考回路と戦います。 しかし、ほんとに何が怒っているだ…。
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