果敢無イ

僕は死ぬのかな? アスランの知ってる人の手によって。 僕のよく知ってて、でも知らない人の手によって。 このまだとこの機体はもう持たないだろうし。 片羽根はないし。 腕も足も満足には残って無い。 装備もたぶん役にはたたない。 あの機体のパイロットはきっと戦う理由があって。 何にも持ってない僕とはやっぱり違うね。 アスランにあんなこと言って置いて、僕が死んじゃうんじゃ元も子もないね。 躊躇ってるのはやっぱり僕で。 戦うことを恐れているのもやっぱり僕で。 でも、大切な人は守りたくて。 でも、この分じゃきっと守りきれないんだろうね。 アークエンジェルは無事に潜水できたかな? 砲火から守ることは出来たのかな? オーブに無事に戻れるかな? でも、僕はいけないかもね。 きっと僕はみんなとは違うところに逝くんだ。 僕が殺した人。 僕が守れなかった人。 僕が見捨ててしまった人のところへ。 アスランは僕のことどう思うかな? アスランもきっとミネルバの中からこの映像見てるのかな? 僕のこと心配してくれてれば良いなぁ。 少しでもいいから、僕のこと考えてくれれば良いなぁ。 自分勝手だけどさ。 ほんの少しでもいいからアスランガ気にかけてくれれば良いなぁ。 でもやっぱり、誰にも心配されないなんて・・・・・――――――。 やっぱり、寂しい。 やっぱり、悲しい。 やっぱり、虚しい。 やっぱり、切ない。 やっぱり、イヤ。 やっぱり、儚い。 儚い。 果かない。 果敢無い。 ハカナイ。 それでも、やっぱり君が誰よりも愛しい。 ハカナイならせめて・・・・・・・・・――――――― ―――――――― この弱い僕をどうか君の中に遺して。


自分の「ハカナイ」って単語に対する愛みたいな。 そんなにその単語が好きなんだと思いました。 人の夢って書いて儚いって言うくらいに好き。

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