Shining Tears

いつだって一緒だった。 何をするにも、どこへ行くのも。 『二人一緒でなければ、出来ない。』 とでも言うかのように何時だって一緒だった。 二人一緒だったら、何でもできると思ってた。 だって、二人一緒なら出来ないことなんて何にも無かったから。 □■□■□■□■ 満開の桜の下で、君はそこに立っていた。 俺のつくったトリーをその手に乗せて。 笑顔がとても可愛かったんだ。 天使かと思った。 だって、羽が生えてるんじゃないかってくらいふわふわとした足取りで、こっちに走って来るから。 トリーを手に乗せたまま、名も知らない君はこう言った。 「このコは君の?」 鈴を転がしたような声だった。透き通ったきれいな声だった。 トリーを乗せた右手を俺のほうに差し出して。 白くて細くて。声も高くて。 「(女の子なのかな?)ありがとう。ソレ、僕が作ったんだ。」 「君が作ったの?すごいね!!」 「そ・・・そ・・・そんなこ・・・と・・・ない・・・・です。」 褒められたのなんて何時ぶりだっただろう? 真っ直ぐな瞳がきらきらと輝いて・・・・驚くぐらいきれいだった。 その子から、トリーを受け取って。 急に跳ね出した、鼓動がなんだか分からなくて。 どうにか、平静を保って、失礼の無いようにたずねた。 「君の名前はなんていうの?」 「ボク?」 「そう。」 「ボクは、キラ。キラ・ヤマト。」 「キラ・・・ヤマト・・・。」 「うん!ねぇ、君は?君の名前は!!」 「俺は、アスラン。アスラン・ザラ。」 「あす・・・らん?・・・・アスラン!!いい名前!!」 「そうか?」 「うん!かっこいい!」 きゃらきゃらと笑う君は本当にうれしそうで。 この笑顔が守れたらいいな。って思った。 この気持ちを君に、どんなふうに伝えて。 この気持ちを君は、どんなふうに感じて。 でも、不思議。自然、君といれば。 いつもホントの心につながる。                          □■□■□■□■ 僕にとってできること、すべて捧げたい。 君といる未来を、描き続けることができるのなら。 この気持ちは揺るぎない。 言葉だけじゃ伝えきれない。愛しさに愛を目一杯込めて。 このあふれ出す気持ちを思いを抱きしめて。 ぎゅっと抱きしめて。 どこにも行かないように、ぎゅっと。ぎゅっと抱きしめて。                          □■□■□■□■ 二人が出会って。月日がどんどん流れて行って。 でも、二人、離れて暮らさなければならなくなって。 逢えない時間が君との関係に溝を作っているようで。 一人で過ごさなければならない時間が、とても長く感じられて。 怖くて、怖くて。 ベッドに顔を押し付けて。声を上げて泣けもしなくて。 君のいない日々をどうやって過ごせば良いのか分からなくて。 暗い闇の中を迷い、歩き疲れて。 一人で眠る夜には闇がこっちに来て俺を飲み込むんじゃないかって。 怖くて、怖くて。 君も、一人でこの寂しさを感じてるんか無いかと思うと。 どうして一緒に居れないのだろうと思った。 悲しみも。 苦しみも。 寂しさも。 君の笑顔を想い出して。ごまかして。 でも、頬を涙の雫が伝う。                          □■□■□■□■ 次に逢う時はこんなふうに出会えて。 次に逢う時はこんなふうに愛して。 でも今は遠い場所に。 別の場所にいる。 でも、ホントの心はつながる。 いつの日か、いつの日か。 離れることなく。 君と、いつまでも一緒に過ごしたい。君と二人で。 透き通った夢だから叶えたい。 ガラスに光が差し込んだみたいに儚い夢かもしれないけど。 頼りない夢だけど。 俺が大きくなって、ちゃんと君を守れるようになるから。 そうなったら。俺を受け入れてください。 どうか、この願いを届けたい。 だから、君にだけ届けばいいと思う。 このあふれ出す想いを、君よどうか受け止めて。


これは、あるゲームの主題歌に基づいて作られたものです。 知っている方は知っているかと思います。<題名にもなってますし。 CDとか持ってる人はさり気なく流しながら読むと、楽しいことになります。 私の某友人は読みながら、世にも奇妙な体験をしたそうです。

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