なんか、して欲しいことあるか? 願い事とか、あるだろ? と、ヒゲ熊に聞かれた。 後には、駄犬カカシとシカマルもいた。 シカマルは興味なさそうな顔してたけど、気配がそわそわしてる。 駄犬は…知らん。 で、どうしたもんか、と。 真剣に答えるべきか。 はぐらかすべきか。 結局面倒なので、 ”…願い事なんて、自分で叶えるから別に” と答えた。 答えを聞いたあいつらはは、三者三様で。 ただ、一様に痛そうな顔してた。 別に、お前らがそんな顔する必要は無い。 すると、でかい手が伸びてきて、 「ガキは、いろんな事を願って、大人に迷惑掛けてればいいんだよ」 と、ヒゲ熊に頭をぐりぐりされた。 子ども扱いスンナと、その手を俺は振り払った。 けど、その無骨な手のぬくもりは好きだ。 髪をわしゃわしゃとするその手に害意は無いから。 本当の願いなんて一生叶わないだろうから願わない。 というか、叶ってしまうといろいろ問題がある気がするので却下! だから、俺は適当なことを”お願い”する。 もちろん、ターゲットは決まっている。 ドベの笑顔で、 「カカシ先生、俺ってば、波の国名産の海亀の卵が今すぐ、食べたいってばよ!!(1日限定15個)」 甘栗甘の和菓子といわないあたりがみそ。 愛が試されている!と勘違い中のカカシはキモイ笑顔。 とってこいでもされた犬かお前は。 「ちょっと、まっててねっ」 言うが早いか消えるカカシ。 「お前、カカシに対しては相変わらずだな」 「だって、楽しいんだもん」 「”もん”じゃねぇよ。めんどくせぇ」 走り去るカカシを見やるアスマとシカマル。 間に挟まれたナルトは上機嫌だ。 お願いは、簡単に叶うもので良い。 今のところは、退屈を紛らわせすのと。 おいしいお菓子を食べられれば幸せです。
”もん”とかいう、うちのナル君。 めったにいわないこと言わせると面白いです。 別に、ぶりっ子じゃないですよ!
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