ボクはキミに触れないし。 キミはボクに触れない。 だけど。 ボクはキミに触れるし。 キミはボクに触れる。 同時に体を持つことはできない。 だから、ボクが表にいればキミにしかボクは見えない。 もう一人のボクが表にいるときは、ボクはキミにしか見えない。 その環境は、確かに歯がゆいけれど。 悪いことばかりではなくて、いいこともたくさんある。 例えば、みんなが知らない表情をボクらは、共有している。 いつもはきりっとした表情が、子供のようにはしゃぐ顔を。 たまに不機嫌そうに、すねた顔を。 初体験のことに、目を輝かせる顔を。 確かに城之内君たちのように外で一緒に遊ぶことはできない。 もう一人のボクが実体化して、ボクとキミが別になることはきっとないけど。 でも、それで十分なんだと思う。 それにさ。 ボクたちはいつだって、どこにだって一緒にいける。 キミは、僕から離れられない。 それは、強制かもしれないけど。 いつも一緒にいることはボクに安心を与える。 心の中にいれば、ずっと。 触れられるし。 話せるし。 デュエルだってできる。 半透明のキミじゃなくて。 触れられるキミに。 ねぇ、たくさんキミに触れてもいい? 嫌がったり、逃げたりしないで。 気持ちよさそうに、穏やかに目を細めて。 きっと、それだけで、ボクは世界の誰よりも幸せだから。 ボクにだけは、触れさせて? キミの過去も、現在も、未来も。 キミのすべてを。
久しぶりの闇表で、書き方が分からなくなりました。 相棒ってどんな風に話すんだっけ? だんだん、自分の妄想の世界に生きている相棒しか呼び出せない状態に。 きっと、原作の相棒は、こんなこと言わないし、思ったりもしないと思う;
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