なんで、なんで、なんで! なんで、俺じゃないんだってば? 確かに、俺とシカの関係ってそんなに深くないかも知んないけど。 でも、でも、そんな、お互い信頼してますって顔して、タッグ組まなくても良くない!? 俺に見せつけたいわけ? 「お前も、これ食うの手伝え」 そういって、いきなりポテチの袋を開けて、何を言うかと思えば手伝え? ふざけんじゃないってばよ。 俺、こう見えても低血圧な上に、朝一番でポテチなんて食えねぇってばよ。 「やだってば」 「つべこべ言ってねぇで食えよ」 グダグダ抜かすなって顔して、シカマルはもくもくとポテチを食べ続ける。 仕方なく、ナルトもポテチの袋に手を伸ばし食べる。 (何でカルビ味だよ) 味の濃いカルビ味のポテチを食べ進め、残り一枚のところで、待ったが掛かる。 「ま、そろそろか」 「なにが…」 意味が分からず首を傾げれば、答えは直ぐに現れた。 「まったぁ!」 いつもでは、考えられないほど俊敏な動きで。 最後の一枚を手に取ろうとしたシカマルの前に現れたのは、ポッチャリ系男子、秋道チョウジ。 「最後の一枚は、何人たりとも渡しはしない」 かっこいい決め台詞なのかもしれない。 そうなのかもしれないが、単なる食い意地の張った発言としてしかとれない。 あきれてものも言えないが、シカマルが選んだメンバーだし、仕方ない。 そうこうしている間に、キバ・赤丸ペアに、ネジがメンバーに加わった。 里を出て走り出す。 時が経てばたつほど、シカマルとチョウジの連係プレーが目に付く。 息のあったコンビネーション。 絶対の信頼があって、何もいわなくても何をして欲しいのかお互いに分かっている。 自分の入り込む隙なんてない。 そんなの知っている。 見せつけなくったっていい。 分かっている。 だけど、このイライラはどうしても消せない。 (シカマル、僕よりナルトどうにかしないとそろそろ限界だと思うんだけど) (あぁ、そうだな) (まったく、こっちの気も知らないで) サスケを探しに行くといったお前の顔が忘れられない。
このネタは正直に白状すると2回目なんですけど。 再び、掘りおこしてみました。 だって、あんまりにもチョウジと仲いいから。 嫉妬しました。
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