近い、近い、ちかぃーーーーーい!! サニーさんは、スキンシップが激しい。 本人は多分、気にしていないのだろうけれど。 トリコさんやココさんに比べると、距離が近い。 それはもう、凄く近い。 近いというだけでも、十分驚くのだが、ソレに加えてあの迫力美人。 さすが四天王と云うべきか、さすがサニーさんというべきか。 自然と顔が赤らんでしまうのも仕方ないと思う。 「松、今日は肌の調子、良!」 小松のボディーチェックを一通り済ませ、触覚を引っ込める。 ご満悦の王子は、料理人をひょいと抱き上げ、額同士をくっつける。 「〜〜〜!!」 「な、松、どこいく?」 もう、心臓の音が煩くて何も分からない。 どうして、抱き上げられているのだとか。 どうして、おでこをくっつけているのかとか。 そもそも、どうしてサニーさんがここにいるのだとか。 全部ひっくるめて何が何だか分からない。 「サニーさんとならどこでもっ」 必死でやっと一言言えば、嬉しそうにはにかむ。 茹蛸より真っ赤に染まった頬を、全身を、どうしたらいいんだろう。 サニーさんは、美人過ぎて、時々困ってしまう。 それでも、サニーさんは僕の大切な友人。 (これから、ガンガン俺色に染めるし) (肌も、心も、何もかも)
ガンガン攻めるサニーさん。 超が付くほど鈍い小松くんには、押せ押せで行かないと。
≪戻る。